2009年7月29日

インソース代表・舟橋が語る「現在のIT業界に必要な人材」

執筆者: WEBインソース編集部

インソースは研修会社ですので、日々の仕事の中で、人事部門や研修部門の方とお話しする機会が多いのですが、その中で特に今求められている、研修や人材に関してお聞きしたお話をご報告させていただきます。

求められる「プロジェクトマネージャー」

私、個人的には、SEになるには一定期間、プログラムなどを実際に経験してから仕様作成など、上流工程の仕事を行った方が良いと思っております。

SEである以上、どんな状況でもプログラムぐらい組めるというのが、あるべき姿だと思います。

ただ、人事部門では早くプロジェクトマネージャーにして、現場に出したいというニーズが高まっており、早くマネジメントを学び、オフショア開発やプロジェクトを主導する人材に育てたいと考える傾向が近年強くなってきております。

日本語力が低下した若手が増加

最近の新人・若手は文章が書けなくなってきていると言われる事が多くあります(皆さんはもっと実感しているかもしれませんが・・・)。

「メールを書く機会は増えているが、文字を書いているというよりも、単語を「コマンド」の様に打ち込んでいるのではないか?」などと言う話も耳にしたことがあります。

実際に報告書やバグ表を書かせても、書けない、語彙が少なく、日本語の文章になっていないのが実状との事です。

昔も、仕様書などで怪しい文章があったような気がしますが、昔と比べても文字を書いて何かを表現する能力が落ちているようです。

ある時期、「仕様書を無くす」ということがもてはやされた時期がありましたが、最近、オフショア開発が一般化したりして、早い時期からプロジェクトマネージャーになることが求められたり、また、海外の会社や協力会社との関わりが増え、他社の会社の社員さんや、外国人と一緒に仕事をする機会が増えるなか、状況が一変しているようです。

国際化すると余計に必要な日本語力

具体的に人に何かを伝えないといけない、しかも英語、中国語で表現しなければいけないという場面も増えてきていると思いますが、例えば、外国語で指示を出せるということは少なくとも日本語できっちり、指示ができないといけないという意見をよく耳にします。

現在のSEには「さらなる業務知識」が必要とされている

最近は、より具体的に企画を立てたり、財務とかマーケティングのスキルを上げるなど、仕事の中身が、技術・開発というより、より一層、業務寄りになってきていると聞いています。

ツールやパッケージが普及したがゆえに、開発が早めにできるようになったのも、仕事が業務寄りになってきた原因の1つだと思います。

いわゆる「技術のプロのプロ」かつ「業務もかなり知っている」という状態が求められているようです。

10?20年以上前のSEは、技術についても、業務についても、何でも知っているのがSEの「誇り」でしたが、ITバブルの頃から、「プログラムさえ書けたらいい」という人たちが流入してしまっています。(読者の皆さんもお困りだと思いますが・・・)

それなのに、ITバブルがはじけて、オフショア開発が始まり、プログラムを書く仕事の価値が下がってしまっています。

だからこそ、業務をきっちり分かっていて、きれいな仕様書を書くことができる、人材がさらに必要とされているようです。

これを聞いて、私はSEが大きく昔に戻った感じがしました。昔のSEは業務をやっている人がたまたま好きでコンピュータをやっているという感じでしたが、今もコンピュータの技術よりも業務知識の方が優先されつつあります。

ツールが発達して、ユーザもプログラムを書けるようになるにつれて、技術面において、プロがどこで差をみせるのかということが難しくなってきています。

ゆえに、業務要件などをきれいに整理するようなコミュニケーション能力というのが今求められているのだと思います。

現在は技術があれば評価された時代ではなくなってきているようです。海外の会社や協力会社との関わりが増え、他社の会社の社員さんや、外国人と一緒に仕事をする機会も増えている今、交渉力・リーダーシップといった能力が改めて重要視されています。

現場のプロマネは人材に対するニーズを人事部門にどんどん伝えよう!

現在、IT業界では時間やお金の余裕が余りなくなってきています。よって、新人の教育に余り手間をかけることができないということが各社共通の悩みであると聞いています。

そんな中で、人事部門は最大限の事をしようと必死に仕事をされている感があります。自分が現場にいた時はそんな事はあまり気にしなかったのですが、今は「人材の調達」が最も重要な仕事であると考えています。

だから、プロマネは人事部門に自分たちの必要な人材を具体的に伝える事も大きな仕事だと思います。

どんな人が欲しいのかということを、「すぐに使える」とか「自分の頭で考える」といったようなあいまいなものではなく、仕様書の業務用件を明確に書くようなつもりで、資格要件だけでなく、「人間的なスキル」とか「どんなリーダーシップがいるのか」など具体的に人事部門に伝えることが必要だと感じております。

繰り返しになりますが、人事部門の方はいい人材をとろうと多大な努力をしているので、現場の方から明確に欲しい人材の情報をあげることは非常に重要だと思います。

新しいトレンド「開発シミュレーション研修」

最近の新人研修では、開発を実際にイチからコツコツ学んでいくよりは、流れ全体をすぐに把握できるような研修がトレンドになりつつあるようです。

私が新人のころは、「新人研修」といえば、「プログラミング研修」と決まっていました。ところが最近は、より実際に求められる仕事に近い研修を行うニーズが高まっております。

弊社でも、「開発シミュレーション研修」を最近開発しました。

※開発シミュレーション研修
http://www.webinsource.com/it/it_javakaihatsu.html

具体的には、ユーザーヒアリングから始まって、その内容をまとめ、プレゼンを実施し、それをベースに仕様書をつくり、一部のプログラム開発を体験するというもので、相対的にプログラミング部分が少ない研修です。
  

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