2009年11月26日

リスクマネジメントを左右するものは?

執筆者: インソース取締役顧問 大島浩之

使えなかった2つのツール

私が、日頃準備していて、とうとう使えなかったツールが2つあります。
 

1つは、父が危篤になったときのために購入した緊急用携帯電話。もう1つは、退職願いです。

もう、父の10回忌を終えてしまいましたから、悲しみもほろ苦さに変わってきました。末期癌で余命3ヶ月と宣告された父の万一のために備えて、携帯電話を購入しました。

結局、仕事で携帯電話の電波の届かない場所にいたため、固定電話で連絡を受けたときは父はすでに亡くなっていた次第です。

まあ、私の実家は名古屋ですので、東京からひとっ走りしてというわけにはいきませんが、それでも、多少は「文明の利器」に期待はしていました。

母から「なんども電話したのにつながらないから、○○(私の妻)さんに電話した」と言われましたので、さすがの「文明の利器」も役立たずです。

このことがあってから、私は、文明の利器というものに対しては懐疑的で、普段便利なものも、いざというときは使えなくなるものと考えたほうがよいなと思うようになりました。

リスクマネジメント上は、非常に大事な考え方だと思います。実際、大地震が起きたとき、おそらく携帯電話は思うように使えません。


それから、もう一方の退職願いですが、これは、仕事で何かあったときのために、普段から用意していました。

中味は「このたび一身上の都合で退職いたしたくお届けいたします」というごく平凡なものですが、偉そうに言えば「身体を張って仕事をしていた」わけです。

ところが、いざ、会社を退職するときは、辞表を出すタイミングを失してしまいました。間抜けといえばそれまでですが、というより、恥ずかしながら、すっかり、手許にあった辞職願いを忘れていたのでした。

本当に様になりませんね。かっこよく辞職願いを提出することは、私には似合わないなと思いました。

なお、辞表は偉い人が書くもので、通常は「退職願」と表書きしてください。通常のビジネス文書研修の中に入っていませんので、念のため。

緊急時の対応に強い人を選抜したか否かが、リスクマネジメントを左右する

いかがでしょうか?

一部の例外的な人を除いて、いざという大事なとき、ツールは十分使えず、スムーズに対応することは難しいと思います。

私は、これでも普段は段取りが良いほうなのですが、肝腎なときに役立たずです。これが、普通の人間だと思います。

本当のできるビジネスパーソンは、緊急時の対応に強い人です。

ということは、リスク管理ないしトラブル管理には、緊急時の対応に強い人を選抜したか否かで決ってきます。

極端なことを言いますと、マニュアルは要りません。会社にとって、肝腎要なのは人を得たかどうかです。

やはり、人材ですね。

 

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