今回から、研修を内製化していくにあたって生じる問題の解決策をご紹介していきます。
内製化がうまくいかない理由
弊社の「研修内製化セミナー」にご参加いただいた研修ご担当者様に、「研修内製化を進めていくうえでの悩み」をお答えいただいたところ以下のような結果になりました。
<内製化を進めていくうえでの悩み>
第1位 「適切な教育人材が確保できない」
第2位 「何を教えるべきか分からない」
第3位 「教えるためのツール(資料)が揃っていない」
これまでずっと外部委託してきた研修を、企画の段階から自社内で取り組むとなると、やはり皆様不安になってしまわれるようです。「どうしたらうまく進めることができるか」以前に、「そもそも何から始めたらいいのか」を悩んでいる担当者様が多いことがわかります。
第一回目の今回は、担当者様のお悩み第一位の「適切な教育人材が確保できない」を解決するためのポイントを考えていきます。
適切な教育人材が確保できない
現在、多くの企業では、組織スリム化の影響もあり、人事・教育部門で教育実務を担当する人員が不足しています(人事、採用、給与、評価、研修、メンタルヘルス対応等・・・いろんな仕事に追われている!)。もちろん、現場は現場で業務に追われ、教育どころではありません。
人材育成最優先で人材確保
それでは、このような慢性的な人材不足をどのように打開すべきでしょうか。最も大事なのは、「経営トップおよび組織を動かすこと」です。言い換えると、以下のような働きかけをすることが必要になります。
1.人材育成が最重要かつ必然であることを認識させる
2.優秀な人材を万難を排して研修内製化に投入する決断を促す
トップの「鶴の一声」がなければ、部署間の調整が困難になり、会社が一丸となって内製化を進めていくことは難しくなります。上記のような働きかけで組織全体の理解を促すよう考えていきます。なお、トップを動かすためには、魅力的かつ実情に即した人材育成計画を提案することが必要になってきますので、次回以降解説させていただきます。
参考にしていただけましたでしょうか。次回は「社内講師の養成方法」についてお届けいたします。お楽しみに!
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