2011年3月 1日

「部門経営者」育成(中核人材育成)の背景

執筆者: WEBインソース編集部

今回は、当社のトップセールスである営業部次長の澤田が記事を書かせていただきました。最近「部門経営者育成」のニーズが多く、お客様から多数の課題やお悩みをお聞きしています。前半はその背景、後半は研修内容です。ぜひお読みくださいませ。


考えあぐねる管理職、考えあぐねるその部下

私は研修や営業を通し、こんな声をいくつかの組織の管理職から耳にします。

  • 「経営層が具体的な方向性を示してこないので、動くに動けない」
  • 「中期経営計画で全体的な施策は示されているけれど、結局何が重点施策なのかが分からない」
  • 「グローバル化・収益構造の改善・シェア拡大とか、今年の経営戦略のキーワードはわかるが、会社として具体的に何をするのか?が見えてこない。」

実はほとんどの組織の管理職が同様のことを考えているのかもしれません。


一方で、管理職の部下はこう思っています。

  • 「うちの上司は『会社が方針を示してくれないから、とりあえず』が口癖だ」
  • 「部門の方針っていうけど、会社の経営方針を違う言葉で言い換えただけで、結局どう動けばいいかが分からない」

この現象は今、日本の多くの組織が置かれている現状を顕著に表しています。


多くの経営層がどこでならば勝てるのかを考えあぐねている

市場が成長し続けていた時代の経営方針はシンプルで、「とにかく頑張れ」とだけ言えば現場は動くことができました。しかし現状多くの組織が置かれている市場は衰退しているか停滞しているかのいずれか。その中で多くの経営層が当社はどこでならば勝てるのか?を考えあぐねているように思います。そして残念ながらこの状況は一過性のものではなく、今後も継続すると思われます。


管理職の役割?「我が社・我が部門がいかにして利益を上げるか?」

そんな中で、管理職に求められる役割とは一体何なのでしょうか?シンプルにいえば、組織の成果を最大化することです。ではそのためにやることは何でしょうか?部下を育てること、PDCAで目標を管理すること、徹底的に業務改善をすること、リスクをマネジメントすること・・・?


これらは組織として成果を上げるために必ず求められることです。ただ、現状多くの組織が置かれている環境を鑑みると、それだけでは決定的に足りないものがあるように思われます。それは、「いかにして我が社が、あるいは我が部門が収益・利益を上げるか?」を考える力、つまり適切な戦略を立てる力です。


ミドル層が自ら考え、動くことができる組織

なぜ管理職自らが適切な戦略を立てる力が必要になっているかといいますと、それは上で見た通り会社が明確な方針を示せなくなっているからです。だからこそ、従来通りのトップダウン型組織ではなく、会社のミドル層が自ら考え、動くことができるミドルアップ・ミドルダウン型の組織を目指す必要があるのです。


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この後は、「どのように部門育成者を育てるのか」という部分をお伝えいたします。いろいろな育て方があると思いますが、当社では研修による育成方法をご提案しています。現在、人気の研修は以下の3日間コースです。

部門経営者育成研修(3日間)


目的は、経営者の考え方を持ち、「自分の言葉で」示せるようになること

本プログラムの最大の目的は、今後会社を牽引するリーダーである管理職「一人一人」の構想力と実現力を高めることです。個人個人が目線を上げ、経営者としての考え方の流れをしっかりと定着させることを目指します。また、現場で部下に対し、「自分の言葉」で方針を示せるようになります。


研修期間中は、非常にスピード感があり、一時も気が休まらない

研修は3日間を通して、考え方の流れを作ります。ほぼ8割の時間を、議論・全体の前での発表・講師からの質疑応答に時間をさきます。グループごとに議論を行いながら、自分の意見を確立していきます。発表は、「なぜ?」「だから?」「具体的には?」という講師からの(非常に鋭く、厳しめの)質問に答えることが求められます。研修期間中、非常にスピード感があり、一時も気が休まらない、それが本研修の特徴です。3日間の3部構成です。


まずは現状に危機感を持つところから始まる(1日目)

1日目は、現状を正確に認識し、危機感を持っていただくところから始めます。「危機感」を持っていただくために、グローバルなビジネス環境で実務経験豊富な講師から以下の内容について個人個人を指名しながら質問します。

  • いかに世の中が変化してきたのか?
  • その中でビジネス環境がいかに変化してきたのか?(今後どのように変化していくのか?)
  • 自身達の業界がどのように変化してきたのか?(今後どのように変化していくのか?)

この過程で、受講者は以下の2点に気付きます。

  • いかに自分たちを取り巻くビジネス環境に目を向けてこなかったか
  • そのことが組織、または管理職自身としていかにリスクがあるか

これを踏まえて実際に自社の環境を分析することで、自社の置かれた現状を知ります。このまま何も変わらず、成り行きベースで経営をしていくことに危機感をもつことになります。


会社の経営戦略を自分の言葉で理解。使命・責任を自覚する(2日目)

1日目で、会社の経営の現状を理解し、危機感をお持ちいただいたところで、具体的にどのような課題と解決策がとりうるか?を考えるのが2日目です。


経営戦略・経営方針は一見その文言のみを捉えてしまいがちですが、それではなく、経営戦略の背景にある考え方や課題認識を自分の言葉で理解する、ということが大切です。


改めて自社の経営戦略・経営方針を読み込むことで、以下のことを理解します。

  • 「会社は何を課題だと感じていて、
  •  その中でも何を重点的に解決すべきだと考えていて、
  •  だからこそ経営戦略としてどのような方針を示しているのか?」

これを自分で考えてみて、初めて自社の経営戦略を理解したことになります。


この過程を通して、管理職である自分たちには「具体的な方針や施策を考えて現場でリーダーシップをとっていく使命と責任がある」ということを理解します。また「自部門として何を課題と捉え、何を解決していくべきなのか?その中で管理職である自分はどのような役割を担っているのか?」を明確にしていきます。


2日目で考えた課題解決策の具体化(3日目)

実はこの間、受講者には宿題が出ています。宿題の中身は「自部門の課題と解決策を明確にすること」。考え抜かなければ答えに辿り着かない内容です。3日目はこれを踏まえて、期限付きの課題解決プランを練り、プレゼンテーションをするのです。


このプラン作りの過程を通して、

  • どのように具体的に指し、示せば部下は動くことができるのか?
  • 組織のマネジメントとは何か?
  • 解決策を実現するために発揮すべきリーダーシップとは何か?
についても理解していただきます。

最終のプレゼンテーションは全員の前で発表。一人一人に対して講師からコメントをさせていただきます。


今回は、最近ご要望の多い「部門経営者」について書かせていただきました。「部門経営者育成」は「中核人材育成」という言葉でも語られています。注目いただけると良いと思います。お客様からいただくお悩み一つ一つに対し「なぜ課題になっているのか」常々考えながら営業をしています。何なりとご相談いただけると幸いでございます。

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