2011年3月 9日

「リスクのマニュアル」と「マニュアルのリスク」

執筆者: インソース取締役 大島浩之

どれが一番優先順位の高いリスクかわからなくなる

私が、以前からリスクについて主張してきたことが2つあります。1つ目は、「リスクのインフレ」もしくは「リスクの洪水」が起きていて、どれが一番優先順位の高いリスクなのかわからなくなっている点です。

 

チェックする項目と人が増えると、逆に他人事になる

2つ目は、何かトラブルが起き、組織としてすぐにその問題に対処しなければいけない場合に、手っ取り早く「人を増やしてチェックを厳密にすればよい」という対応方法についての問題点です。人が多くなってチェックする項目が増えてしまうと、リスクがバラけてしまって、誰もが無責任になってしまい、他人事(ひとごと)になってしまうから逆に危険です。

 

「リスクのマニュアル」が「マニュアルのリスク」になる問題

そして最近恐れているのは、「リスクのマニュアル」です。確かに、リスク管理の一手段としてマニュアル化は必要です。しかし、分厚いリスクのマニュアル、更新がされていないリスクのマニュアルを見ると非常に危険に感じます。リスク管理の目的が、実状はリスクのマニュアルの制定だったという意見もよく耳にします。いわば、"マニュアルのリスク"が問題になってきたのではないかと危惧しています。取り越し苦労であれば幸いだと思っているものの、気がかりです。

 

皆様のマニュアルもご確認ください

皆様方の職場にある「リスクのマニュアル」はどのような状況に置かれているでしょうか?内部統制用に作ったままとか、どこにあるかわからない、データ化されていて埋もれてしまっている、分厚すぎて見る気もしない、など"マニュアルのリスク"が徐々に大きくなっていないとは思いますが、念のためご確認いただくとよいと思います。

 

◇マニュアル作成研修
◇リスクマネジメント研修

ちなみに、インソースは身の回りのリスクの洗い出しを日常的に行っています。

 

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